水溶性バインダーの優位性

日本における水系バインダー

水系バインダーは以前日本の電子部品業界に於いて環境に優しい材料という観点から、電子部品メーカーが様々試作を行いました。しかし作成した製品の性能が現行の溶剤系バインダーに比べて劣ることで、採用した部品メーカーは少数でした。原因はバインダーがエマルジョンタイプであったことから、高密度で高い均一性のあるスラリーを作るのには適しておりませんでした。従がって、そのスラリーで塗工したグリーンシートには焼成後、気泡が多く生じ、良質なシートを作成することができませんでした。

WB4101の優位性

WB4101は従来のエマルジョンタイプではなく水溶性です。WB4101で作成されたスラリーは高密度と低粘性を特徴とし、且つ分散性と均一性に大変優れています。良質で強いシートを作り、厚さ1ミクロンから300ミクロン(更に添加剤で1200ミクロン)のグリーンシートを作成することができます。完成した製品の性能は溶剤使用と同等もしくは、より優れた性能を実証しております。また、溶剤系バインダーは、かなり匂いがきついため作業員にとって負担であり、また有機溶剤ゆえ機械の設置場所の限定、廃液の処理等々、様々な問題があります。これらの問題を解決し、環境に優しい水溶性バインダーWB4101 はグリーン調達に最適なバインダーと言えます。更に、石油の値上がり傾向による溶剤コストアップの要因および、昨今の円高状況に対して、水溶性で且つ米国製であるWB4101は利点となり得る製品です。

優れた分散性

下記は電子顕微鏡(10,000倍)にて撮影した画像です。WB4101の分散性が優れていることが分かります。

WB4101使用の粒子拡大

WB4101使用の粒子拡大

エマルジョンタイプ使用の粒子拡大

エマルジョンタイプ使用の粒子拡大

その他の水性バインダー使用の粒子拡大

その他の水性バインダー使用の粒子拡大

分散性んp比較グラフ

水溶性バインダーの利点

  • 多種の基材に様々な厚さでコーティング可能(PVBは厚くコーティングすることが困難)。
  • 積層はより簡単で、低圧で達成可能(PVBおよびPVOHと比較して)
  • セラミック原料粉末を非常に高度に塗工でき、高密度、高強度が得られる。
  • 気孔を塗工レベルによって簡単にコントロールできる。
  • バインダー自体が強い分散剤で、凝縮せず十分に分散されたグリーンシート用スラリーを作り出すことが可能。
  • 完成したテープは湿度によって影響を受けない。
  • 製造設備における溶剤取り扱い機器および高価な触媒バーナーは不要。
  • 環境に優しい水溶性。